紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク
紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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<紀伊半島の巨木を訪ねる>
三重県津市一志町矢頭の大スギ
三重県津市は平成18年1月から周囲の9市町村と合併し広い行政区域となった。一志町は旧津市の南西方向に位置するが、
矢頭
(
やず
)
のスギの巨木は、一志町の南端近く、一志町波瀬から波瀬川沿いに細い山道を登り、矢頭中宮公園(キャンプ場)の一角に生育している。このあたりの山はスギの美林であり、山道は杉木立の中をぬって続いている。
矢頭山は、天武天皇の時代(約1260年前)に役小角(えんのおづぬ)という行者が開いた霊山であり、明治維新まで矢頭権現(やずごんげん)といわれ、全山数千本の老杉が生い茂っていたと伝えられている。
矢頭の大スギの生育するあたりには、これ程ではないが立派なスギが林立しており、このあたりはスギの生育に適した地域であることが分かる。
(写真をクリックすると拡大します)
矢頭中宮公園として整備された一角に生育する矢頭の大スギ。
矢頭の大スギの幹回りは約9.6mあり、どっしりとしていて巨木としての風格がある。左脇に「矢頭之大杉」の石碑が見える。幹の右側にこぶが見える。
矢頭の大スギの上部。まっすぐに空に向かって伸びていて、樹高は約42.5mもある。
矢頭の大スギの根元は大きな塊となっていて、巨樹を支える地下の根のたくましさが想像される。
矢頭の大スギの隣のこのスギも大きく、幹には多くのこぶがある。
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